検査コースでのNGポイント
陸運局へ持ち込みを行い検査を受ける際に、必ずチェックされる項目があります。
ここでは車検でNGとされるポイントをご紹介しておりますので、お客様のお車に該当項目がある場合は修理または交換が必要になりますので車検前にセルフチェックしてみてください。
外見上のNGポイント
陸運局の持ち込み検査ではコース入場前に外見上の検査があります。
以下の内容に該当する場合はNGとなります。
灯火類の不点灯
ヘッドライト・フォグランプ・スモールランプ・ウィンカー・ハザードランプ・テールランプ・ハイマウントストップランプ・バックランプ・ナンバー灯などがチェックされます。
上記の灯火類が不点灯の場合は電球の交換または配線やスイッチの修理が必要になります。
ワイパーとウィンドウウォッシャー液
ワイパーは正常に動けば問題ありません。
ウィンドウウォッシャー液は噴射時にガラスに当たってワイパーでかける必要があります。
ウィンドウウォッシャー液が出てこない場合は液の補充またはモーター修理が必要になります。
ウィンドウウォッシャー液が出ないばあは、液を入れるタンクの破損や水を噴射させるポンプの故障、水を送るチューブの破損も考えられるため単純にウォッシャー液を補充しても噴射されない場合は修理が必要です。
クラクション
これは文字通りのクラクションなので、ハンドルまたはハンドル付近のスイッチでクラクションが鳴る必要があります。
ならない場合は修理または交換が必要です。
タイヤ・ホイール
タイヤの摩耗について
タイヤは摩耗が激しい場合は交換が必要です。
目安としてタイヤのスリップラインが出ている場合は交換が必要です。
タイヤからワイヤーが出てしまうほどすり減っている場合は車検に合格できる見込みがないので、このような場合は事前の交換をお願いいたします。
タイヤサイズについて
タイヤサイズについて、タイヤとホイールは純正と同等の外径が基本となりますので、純正品や社外でも純正の外径が守られていれば問題ありません。
純正よりもタイヤの外径が小さい場合や大きい場合は通常サイズに交換が必要になります。
SUVなどに人気のある大型のホイールと超扁平タイヤの場合、ホイールの規格もチェックされる場合もありますので車検時は純正同等品を装着しておいたほうが無難です。
(ご注意:当店では車検受験後に車検不適合の部品交換等は一切行いませんので、車検後に違法品に交換する作業灯はお断りさせていただきます)
タイヤのはみ出しについて
タイヤのフェンダーからのはみ出しはこれまで不正な改造として車検の対象外となっていましたが、2017年6月22日(木)より一部が解禁されることになりました。
これによりフェンダーから10ミリまでのはみ出しはOKとなりましたが、可能であればはみ出していないタイヤを装着しておくほうが無難に車検に通過できると思います。
ホイールナットの締め付けについて
そのほか、タイヤを取り付けるナットの締め付け状態もチェック対象です。
車検前にすべてのホイールナットをトルクレンチで増し締めしておくと安心です。
マフラー
基本的に純正品の場合は特に問題ありません。
スポーツカーなどの音が大きいマフラーは注意が必要です。
検査コースの前後で音の測定があります。
規定値以内はOKですが、規定値以上の場合は交換が必要になります。
一部マフラーではサイレンサーの装着で検査を受けることも可能です。
平成24年以降の車では基本的に純正マフラー以外では車検は受けられません。
社外品の場合は適合を証明する書類が必要になりますので、中古で購入した該当車両は販売店にお問い合わせください。
最低地上高
車体の一番低い部分が地面から9センチ以上離れている必要があります。
これと合わせてバンパーを交換している場合や改造がある場合は車検証上の車体のサイズ(長さ・幅・高さ)が変わっている場合は構造変更の手続きが必要な場合があります。
マフラーからの煙について
マフラーから煙が出ている場合は要注意です。
マフラーから煙が出る理由としてエンジンオイルが何らかの理由で燃焼室に入ってしまい、爆発するときにエンジンオイルも一緒に燃やしてしまうとマフラーから白煙がもくもくと出てきます。
特にスズキのエンジンによくみられる現象で、エンジン内のガスケットが劣化などにより発生します。
少量の煙であれば大丈夫ですが、見るからに煙がもくもく出ていると車検は難しくなります。
以上が外見上の検査項目です。
下回りのNGポイント
タイヤ周りブーツ類のチェック
フロントタイヤの内側にはドライブシャフトブーツやタイロッドエンドブーツ、ロワアームブッシュなどゴム類の消耗品が装着されています。
タイロッドエンドブーツやロワアームブッシュはゴムの内側にグリースが入っており、見た目がひび割れていてもグリースが出ていなければセーフです。
見た目でグリスが出ている場合や、明らかに切れている場合は交換または修理が必要です。
当店は認証工場の規格を持っておりませんので、修理は出来ますが交換作業が伴う場合は当店の提携工場への持ち込みが必要になります。
ドライブシャフトブーツに関しても見た目でひび割れはセーフですが、切れている場合やグリースが出ている場合は交換が必要です。
タイロッドエンドブーツとは
タイロッドエンドブーツはハンドルの切れ角を調整する装置です。
上記の写真はひび割れているけれど、グリースが出ていないのでグレーですがセーフです。
ただし、当店の確認時にこのような状態のときはシーラント等で補修を行います。
ロワアームブッシュとは
ロワアームブッシュはタイヤを支える装置です。
上記の写真ではグリースのはみ出しはなさそうですが、明らかに破損しているため交換または修理対象となります。
修理ではシーラントによる補修のみで車検はOKです。
ドライブシャフトブーツ
特にFF(前輪駆動の車)で多く採用されている蛇腹状のブーツです。
早い場合4万キロ台でもブーツが切れていることもあります。
ハンドルを左右どちらでもいっぱいに切って下から覗き込むと目視出来ます。
上記の写真は完全にアウトです。
ドライブシャフトブーツの交換が必要になります。
国産車の場合は分割式のドライブシャフトブーツが普及しておりますので、当店の修理も可能です。
オイル漏れについて
エンジンから何らかの理由でオイルが漏れている場合、少量のにじみ程度であれば特に問題ありません。
エンジンが停止中にも関わらずポタポタ垂れている場合は修理が必要です。
ご自宅の駐車場でオイルのシミが出来ている場合は注意が必要です。
マフラーの排気漏れについて
古くなった車では錆等で穴がありていたり排気ガスがマフラーの出口以外から漏れている場合はNGです。
上記のような場合は交換または修理が必要です。
写真のマフラーはお客様のご要望でマフラーパテと耐熱アルミテープで応急修理を行い車検は無事通過しております。
(マフラーパテで錆び穴を塞ぎます)
上記の写真は穴が開いている周辺を粗目のサンドペーパーでよく研磨して、市販の耐熱マフラーパテを塗布して穴埋めをしています。
写真からは見えませんが、パテには耐熱シートがはいっており排気漏れを防いでいます。
最後はマフラーパテの保護と排気漏れ防止のため耐熱アルミテープで補強して修理しています。
マフラーは社外品でも純正同等品があり、音も純正マフラーと変わらないものが比較的低価格で販売されていますが、修理の場合はさらに低価格で車検を通すことが出来ます。
当店ではマフラーの修理でも交換でも出来ますので、心配な時は事前にご相談ください。
穴があっても修理をして排気漏れがなければ車検には問題ありません。
室内のNGポイント
車検の時には車内もチェック対象となる部分がありますのでご注意ください。
メーター内のNG
メーターの中に警告灯などチェックランプが点灯している場合、車検に合格は出来ません。
主な警告灯ではエンジンチェックランプ・ABS警告灯・SRS警告灯・シートベルト非装着警告などです。
1部の輸入車にみられる点検サービスの案内は警告にはならないので大丈夫です。
シートについて
運転席・助手席・リアシートに関してはほとんどのお客様で該当しないのですが、スポーツカーで社外のシートを装着している場合は注意が必要です。
よほどの事がなければ問題ないのですが、規格外のシートは合格基準に満たない場合がありますので要注意です。
エアバッグリコールについて
タカタ製エアバッグでリコール対象車両に該当している場合は車検前にディーラーにてリコール修理の必要があります。
リコールでは原則お客様の金銭的負担はないため、お近くのディーラーに相談の上、修繕をお願いいたします。
お問い合わせ
AT-1群馬自動車販売
〒370-1406群馬県藤岡市浄法寺917-1
TEL:0120-789-810
お客様担当:近藤功
携帯:090-9153-4198
(担当者の近藤です)